ぴかだんごが語る POTEの十代新規について

はじめましての方ははじめまして。Twitterでは「ぴかだんご(Twitterアカウント:pikadango_WUYH)」というユーザーネームを名乗り、遊城十代やGXなどについて語ったり、十代のキャラクターデッキを構築したり、趣味について好き勝手語ったりといった活動をしている者です。

既に僕をご存知の方はわざわざこの記事を拝見してくださり本当にありがとうございます。

さて皆さん、2022年4月23日に待望の11期初の十代強化、しかもレギュラーパックの表紙を飾るという最高の出来事が起きました!パック名は「POWER OF THE ELEMENTS」!

f:id:pikadango_key:20220416141054p:image

f:id:pikadango_key:20220401211447j:image

コンタクト融合体やネオスがパックで初収録されたかつてのパック「POWER OF THE DUELIST」を彷彿とさせるパック名が非常に秀悦ですね!

f:id:pikadango_key:20220329133718j:image

そしてこのパックでは表紙の新たなE・HEROをはじめ、たくさんの十代新規が収録されます!

f:id:pikadango_key:20220329132121p:image

今回は新たなカードたちについて、十代デッキを色々と構築してきた一人の決闘者としてひとつひとつ語っていきたいと思います。

※このページはあくまでも執筆当時のカード評です。今後のカードプールによっては評価が変わる可能性を秘めています。

では前置きはこのくらいにして、早速カードを見ていきましょう!

筆者目線(カジュアル勢)のカード評になるのでガチ勢としては「ちょっと違うんじゃない?」と思われるところもあるかもしれませんが、こういう見方もあるんだ、と感じていただければ嬉しいです。

 

E・HERO スピリット・オブ・ネオス」

f:id:pikadango_key:20220329132806j:image


効果モンスター 星7/光属性/戦士族/攻2500/守2000 このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 ⑴:相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。 このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したこのカードは戦闘では破壊されない。 ⑵:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。 デッキから「E・HERO」モンスターのカード名が記された魔法・罠カードまたは「融合」1枚を手札に加える。 (3):自分メインフェイズに発動できる。 このカードを持ち主のデッキに戻し、デッキから「E・HERO」通常モンスター1体を特殊召喚する。

今回の新規の中でも核となるモンスターです。3つの効果を持ち、どれも展開やサーチといった動きの軸になる効果です。

⑴は手札の自分自身を特殊召喚する効果。これ自身が特殊召喚なので自身で⑵効果のトリガーを引くことができます。また、戦闘では破壊されないので壁としても機能します。この効果は言うまでもなく劇場版『超融合!時空を超えた絆』でネオスを実体化させたシーンがモチーフになっていると言えるでしょう。f:id:pikadango_key:20220329133543j:image
f:id:pikadango_key:20220329133546j:image

⑵はサーチ効果。状況に応じて「ミラクル・コンタクト」や「EN-エンゲージ・ネオスペース」「ラス・オブ・ネオス」「インスタント・コンタクト」辺りを持ってくることが多いでしょう。特にインスタント・コンタクトは⑶効果と組み合わせることでマリン・ネオスをコンタクト融合できるため、先行でスピリット・オブ・ネオスを展開できた場合に重宝します。

⑶はフィールドの自分自身とデッキの通常モンスターとを入れ替える効果。基本的には「E・HERO ネオス」と入れ替わることになります。「切り裂かれし闇」がフィールドにあると1ドローができて美味しい。また、⑵効果でラス・オブ・ネオスをサーチした場合、入れ替わったネオスをそのままラス・オブ・ネオスの対象にできるため、一気にフィールドを空にできます。スピリット自身もデッキに戻るため、後述するEN-エンゲージ・ネオスペースと相性がいいです。

総じて非常に優秀なモンスターと言えるでしょう。手札に来てもバトルフェーダーや速攻のかかしを握っているような安心感があり、予めエマージェンシーコールでサーチしておくだけで相手プレイヤーの攻撃を躊躇わせるほどのプレッシャーを放つことができます。また、それで相手が攻撃してこなかった場合でも次に紹介するクロス・キーパーで特殊召喚ができます。デッキにいる場合はEN-エンゲージ・ネオスペースで引っ張り出して⑵効果を狙い、⑶でネオスと交代。エンゲージの特殊召喚やエマージェンシーコールのサーチを待つ。自己完結したモンスターです。

 

「クロス・キーパー」

f:id:pikadango_key:20220329135218j:image

効果モンスター
星2/闇属性/戦士族/攻 400/守 400
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
自分の手札・墓地から「E・HERO」モンスターまたは「N」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
この効果で墓地から特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、
自分が「E・HERO」融合モンスターの特殊召喚に成功した場合、このカードを除外して発動できる。
自分はデッキから2枚ドローし、その後手札を1枚選んでデッキの一番下に戻す。

⑴の効果は自分を墓地に送って手札または墓地のE・HEROかNを展開する効果。墓地から出した場合は効果が無効化されますが、手札から出した場合は効果を使うことができるので相手が警戒して攻撃してこない場合でもスピリット・オブ・ネオスを特殊召喚したり、余らせているグラン・モール特殊召喚することができます。墓地蘇生も擬似的な死者蘇生として使うことができ、ネオスペース・コネクターなどと組み合わせることで容易にコンタクト融合を狙うことができます。予めネオス・フュージョンでネオスを墓地に置いておき、次のターンにクロス・キーパーの効果でネオスを蘇生という動きも強力です。

⑵はドロー効果。一見地味に見えますが実際に運用してみるとこの効果、非常に強力です。⑴で予め墓地に置いてコンタクト融合をしてドロー、インスタント・コンタクトでエクストラデッキからフレイム・ウィングマンやサンライザーを出すだけでドロー……など、案外簡単にドロー効果を使えます。また、2枚ドローして1枚をデッキに戻せるのでエンゲージで出したいが素引きしてしまったスピリット・オブ・ネオスやクリボーを呼ぶ笛とハネクリボーを一緒に引いてしまった場合にハネクリボーを戻したり、サンライザーを出す準備が整った場合に一旦ミラクル・フュージョンを戻したりと活用法は多岐に渡ります。

⑴⑵共にシンプルな効果ですが、どちらも活用法が多く柔軟なモンスターといえるでしょう。クロス・ポーターよ、いい後継機を作ったな……!

 

E・HERO シャイニング・ネオス・ウィングマン

f:id:pikadango_key:20220416093744j:image

融合・効果モンスター
星8/光属性/戦士族/攻3100/守2500
「E・HERO ネオス」+「ウィングマン」融合モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
フィールドのモンスターの属性の種類の数まで相手フィールドのカードを選んで破壊する。
(2):このカードは、攻撃力が自分の墓地のモンスターの数×300アップし、効果では破壊されない。
(3):このカードが戦闘でモンスターを破壊した場合に発動する。
そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。

今回のパッケージモンスターにして新エースモンスター!ついに十代のダブルフェイバリットモンスターが融合したモンスターです!エモすぎる……

まずは融合素材から見ていきましょう。「E・HERO ネオス」+「ウィングマン」融合モンスター。一見難しそうな召喚条件に見えますが、EN-エンゲージ・ネオスペースからスピリット・オブ・ネオスを展開するだけで容易に召喚条件を満たせます。「ウィングマン」融合モンスターはインスタント・コンタクトから展開できるため基本的にはフレイム・ウィングマンを活用することになります。肝心の「融合」もEN-エンゲージ・ネオスペースからサーチでき、他にもミラクル・コンタクトなどからも召喚できるので意識してカードを動かせばシャイニング・ネオス・ウィングマン自体を出すことはそこまで難しくはありません。

⑴は破壊効果。シャイニング・ネオス自身が光属性なので1枚破壊は確定で行える上、他に属性があれば破壊枚数はもっと増えます。多数の属性を抱えるE・HEROならではの条件といえるでしょう。また、「フィールドの」モンスターの属性を参照するため、相手が光属性以外のモンスターをコントロールしていた場合、その数だけ破壊することができます。逆境からでも逆転が狙える優秀な効果です。

⑵は打点上昇&効果破壊耐性。打点上昇は言うまでもなく進化元のシャイニング・フレア・ウィングマンを意識したものでしょう。相違点として、シャイニング・フレアと違い「モンスター」の数まで攻撃力が上がるのでNやハネクリボーらといった十代の仲間たちやD-HERO、X・HEROといったモンスターたちも打点上昇の手助けになります。そして効果破壊耐性はシンプルに場持ちの良さに貢献します。打点上昇とあわせて戦闘と効果破壊に強い非常に強力なE・HEROに仕上がっています。また余談ですが恐らくこの効果破壊耐性は直近で登場したエドの新規「D-HERO デストロイフェニックスガイ」を意識したものだと考えられます。意図的にライバルカードとしてデザインされているのでしょう。

⑶はバーン効果。シャイニング・フレアとそっくりなバーン効果ですが、こちらは墓地に送らなくてもダメージが発生します。さすが進化形態。ペンデュラムやトークンを破壊してもダメージを与えることができます。

総じて新エースに相応しい非常に強力な効果を携えたモンスターです。打点上昇もデュエル終盤に進むにつれてどんどん大きくなっていくのでこのカードを最終盤に召喚して一気に逆転を狙っていきたいところです。

 

「EN-エンゲージ・ネオスペース」

f:id:pikadango_key:20220409021414j:image

通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、
このカードを発動するターン、自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(1):手札及びデッキからそれぞれ1体ずつ、
「N」モンスター1体と「E・HERO」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
デッキから「N」モンスターまたはレベル5以上の「E・HERO」モンスター1体を特殊召喚し、
自分のデッキ・墓地から「融合」1枚を選んで手札に加える。
この効果で特殊召喚したモンスターが「E・HERO ネオス」の場合、
その攻撃力は1000アップする。

スピリット・オブ・ネオスがモンスター側の核ならば、こちらは魔法側の核となるカードです。まず発動条件として手札とデッキからE・HEROとNを1枚ずつ墓地に(コストとして)送ります。この時点で強い。墓地肥やしとしては破格と言えるでしょう。その後デッキからNかE・HEROを展開して融合をサーチ、サルベージします。基本的にはスピリット・オブ・ネオスを特殊召喚し、ネオスの⑵効果の発動を狙います。墓地肥やしもシャドー・ミストを送ってHEROをサーチしたり、コンタクト融合体の素材を墓地に用意してミラクル・コンタクトなどに繋げるといった動きができます。また、このカード+シャドー・ミストorネオスペーシアン1枚からコスモ・ネオスを召喚するルートがあります。

①エンゲージ発動、手札とデッキからシャドー・ミストとグロー・モス以外のネオスペーシアン(仮 グラン・モール)を墓地に送ってスピリット・オブ・ネオスを特殊召喚。融合をサーチorサルベージ。

②シャドー・ミストの効果でプリズマーを手札に加える。スピリット・オブ・ネオスの⑵効果でミラクル・コンタクトを手札に加える。

③プリズマーを召喚。効果でエンゲージで墓地に送っていない&グロー・モス以外のネオスペーシアン(仮 ブラック・パンサー)を墓地に送って名称コピー。

④スピリット・オブ・ネオスの⑶効果でネオスを特殊召喚

⑤ミラクル・コンタクト発動。ネオス、エンゲージで墓地に送ったネオスペーシアン(グラン・モール=地属性)、プリズマーで墓地に送ったネオスペーシアン(ブラック・パンサー=闇属性)、プリズマー(名称ブラック・パンサー=光属性)の4体でコンタクト融合、コスモ・ネオス特殊召喚

正直に言ってこのエンゲージというカード、かなりのパワーカードです。墓地肥やししつつ展開しつつオマケで融合を加えられるスゴいカード。注意点として、効果処理で融合を加えるので融合がデッキか墓地にない=融合を素引きしまくると発動自体ができないことが挙げられます。クロス・キーパーの効果で予め素引きした融合をデッキに戻したり手札コストで融合を捨てたりしてリカバリーしましょう。

 

「インスタント・コンタクト」

f:id:pikadango_key:20220417133537j:image

通常魔法 このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。 (1):1000LPを払って発動できる。 レベル7以下の、「E・HERO」モンスターまたは「N」モンスター1体を召喚条件を無視してEXデッキから特殊召喚する。 自分のフィールド及び墓地に「E・HERO ネオス」が存在しない場合、 この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、効果は無効化され、エンドフェイズに持ち主のEXデッキに戻る。

十代版「簡易融合」のようなカード。ですがこのカードも非常に強力な効果を持っています。まずスピリット・オブ・ネオスの効果でこのカードを持ってくることから始まります。

効果自体は至ってシンプル、E・HEROネオスペーシアンエクストラデッキから特殊召喚できます。特殊召喚したモンスターはネオスが場か墓地にいないと効果が適用されないのですが、予めスピリット・オブ・ネオスの効果でネオスを特殊召喚しておき、インスタント・コンタクトを発動するだけでケアすることができます。そして特殊召喚するモンスターですが、シャイニング・ネオス・ウィングマン特殊召喚を狙う場合はフレイム・ウィングマン、コンタクト融合を狙うならマリン・ドルフィンと使い分けができます。特筆するべき点として、マリン・ドルフィンを特殊召喚した場合の動きとしてマリン・ドルフィンの効果で相手の手札をピーピング、横にいるネオスの攻撃力を参照して攻撃力が2500以下のモンスターがいた場合ハンデス&500バーン、そのままネオスとマリン・ドルフィンでコンタクト融合してマリン・ネオスになることでさらに手札を1枚破壊とスピリット・オブ・ネオス1枚を特殊召喚してインスタント・コンタクトを加えるだけで1or2ハンデスを行うことができます。今までのコンタクト融合デッキでマリン・ネオスを出す場合は竜魔導の守護者と融合識別を組み合わせてようやくマリン・ネオスに繋がったのですが、今回の新規でかなりハードルは下がったと言えるでしょう。

また、サンライザーを特殊召喚することでミラクル・フュージョンをサーチできるのでWake Up Your E・HEROも召喚しやすくなります。つまり、このカード1枚とスピリット・オブ・ネオスでシャイニング・ネオス・ウィングマン、マリン・ネオス、Wake Up Your E・HEROの3枚どれかには確実にアクセスすることができます。また、発動時に1000ライフを払うのでジェネレーション・ネクストとも相性がいいです。切り札の召喚に上手く繋げられる優秀なカードと言えるでしょう。

 

「ENウェーブ」

f:id:pikadango_key:20220416093806j:image

永続魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の「E・HERO」モンスターが融合モンスターの融合召喚の素材になり、
墓地へ送られた場合または除外された場合に発動できる。
デッキから「N」モンスターまたは「E・HERO ネオス」1体を特殊召喚する。
(2):「N」モンスターまたは「E・HERO ネオス」が自分のフィールド・墓地から自分のデッキ・EXデッキに戻った場合に発動できる。
自分の墓地から「E・HERO」モンスター1体を選んで特殊召喚する。

はっきり言って上振れカード。なぜならこのカードの⑴⑵効果共に自分の強い動きを行ったことを前提とした効果だからです。

⑴は融合に反応したリクルート効果。ですが効果発動に必要なカード枚数が多い……融合素材2体+融合orミラクル・フュージョン+ENウェーブの合計4枚が必要になります。ネオスかネオスペーシアンリクルートできるリターンは大きいですが、それ以上に発動条件が整っている=十分に戦えている状況なため、オーバーキル感は否めません。

⑵効果はコンタクト融合を行った際に墓地のE・HERO特殊召喚する効果。こちらはエアーマンやブレイズマンなどを蘇生できるためかなり強力です。しかしE・HERO軸のデッキだとそもそもコンタクト融合の機会が少ない、コンタクト融合軸のデッキだと墓地にE・HEROがいないことが多い、と難儀な点がやや見受けられます。

総じて強力なことには間違いないのですがちょっとズレた強さを持っているカードです。扱いにくいですが真価を発揮できれば輝くと言えるでしょう。

 

「融合超渦」

f:id:pikadango_key:20220411073926j:image

速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
手札・デッキ・EXデッキから「E・HERO」モンスター、
「N」モンスター、レベル10モンスターの内1体を選んで相手に見せる。
このターン、対象のモンスターを融合素材とする場合、
見せたモンスターの同名カードとして扱う事ができる。
自分のフィールドまたは墓地に「E・HERO ネオス」が存在する場合、見せたモンスターを墓地へ送る。
それ以外の場合、手札から見せたモンスターはデッキに戻す。

一風変わった「融合識別」といったカード。相違点としてはネオスの名前が記されているためスピリット・オブ・ネオスでサーチできる点、相手のモンスターも対象に取れる点です。こちらもちょっと使いにくいカードですが、スピリットの効果でサーチできる点を活かして面白い動きができます。スピリットの効果で加えつつスピリットをネオスに交代、相手のモンスターに融合超渦を発動、レインボー・ドラゴンやユベルを見せて同名カードとして扱いつつ墓地に送り、超融合を発動!VSヨハン(ユベル憑依)のレインボー・ダーク・ドラゴン浄化やVSダークネスのネオスとユベルを融合といったGX本編での印象的な超融合使用シーンを再現できます。超融合を使いたいけど漫画版E・HEROエクストラデッキに用意するには枠が足りない、といった場合には重宝する……かもしれません。かなりロマンよりのコンボなのでやってみたい方はどうぞ。決まればかなり爽快だと思います。

 

「フェイバリット・コンタクト」

f:id:pikadango_key:20220411073936j:image

通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の手札・フィールド・墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、
融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを好きな順番で持ち主のデッキの下に戻し、
「HERO」モンスターを融合素材とするその融合モンスター1体をEXデッキから召喚条件を無視して特殊召喚する。
「E・HERO ネオス」をデッキに戻した場合、この効果で特殊召喚したモンスターをお互いにEXデッキに戻す事はできない。

なんとデッキ以外の全ての場所を対象とした融合カード(厳密には融合とコンタクト融合を内包した効果)!スゴいです!!今まではピン刺しのネオスを除外されると戦術が破綻してしまっていたのですが、このカード1枚でかなり救済された感があります。一手遅れる通常罠というだけあって、効果は非常に強力。まず、罠という性質を活かして相手ターンにコンタクト融合を行うことができます。これが何を表すかというと、相手ターンコスモ・ネオスで1ターン相手の動きを封じたり、相手の除去にあわせてアブソルートZEROを召喚して相手のモンスターを全滅させたりすることもできます。特にアブソルートZEROやネオス・クルーガーはルール改訂によってバウンスに対して破壊効果やネオス・ワイズマンを特殊召喚する効果が発動しなくなってしまったのですが、フェイバリット・コンタクトの「EXデッキに戻すことができない」性質によってバウンス耐性をつけることができます。他にもコンタクト融合体がエクストラデッキに帰らなくなるため場持ちが良くなったり、ネオス・フュージョンと組み合わせて堅牢なレインボー・ネオスを作ったり、相手ターンにシャイニング・ネオス・ウィングマン特殊召喚して破壊効果を使うことができます。正直自分でもテキストを読んでいて(こんな強力な融合カード貰っちゃって良いのか……)となりました。それくらい可能性を秘めたカードです。また、これほど強力でありながらネオスの名前が記されているためスピリット・オブ・ネオスの効果でサーチできるのでデュエル序盤で握っておいて捲り札として活用するのも良いと思います。

 

以上のカードたちが今回のPOTEで得た十代新規です。どのカードも(一部クセの強いカードがありますが)強力で、十代デッキが強化されること間違いなしのカードたちです。特に強化されるのはコンタクト融合軸の十代デッキですが、ENエンゲージやENウェーブの存在からE・HEROとNを織り交ぜた融合&コンタクト融合の十代デッキも強化の恩恵を受けられるといえるでしょう。個人的には早くスピリット・オブ・ネオスでネオスでガード!をやりたい……!

長文となりましたが、ここまで読んでくださった方はありがとうございます。一人の十代好きの決闘者として、POTE新規はひと記事書けてしまうくらい魅力的なカードたちに溢れているということです。発売日が楽しみです!